活動・お知らせ

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    【第1回地域開発委員会】(令和3年1月20日、秋田ビューホテル)

     会員12人が出席、令和2年度活動報告や令和3年度活動方針案などを協議した。担当理事の湊屋隆夫副代表幹事が「コロナ禍を野球の試合に例えれば、まだ3回程度で、最終回の9回まではまだまだという話もある。ことしも大変な1年になりそうだ。経済同友会は昨年、県に提言を出した。こういうときこそ同友会らしい活動をしていきたい」、田口清光委員長が「これまでの活動で築き上げたものもあり方針の内容が大きく変化することはないが、経済同友会としての一つの形をつくり上げていくためにも皆さまからご提案をお願いしたい」とあいさつ。引き続き議題に移った。

     令和2年度の活動について、事務局が「コロナ禍に伴い委員会の開催が制限されたことなどから、ビジネスマン健康達人講座も木材利用推進全国会議も活動方針に沿うことはできなかった。そのため、委員会主管の会員例会ならびに健康講座を開催した。健康講座はビジネスマン健康達人講座に替えて、委員にアンケートをとり希望が多かったテーマの講座を開催した。今後は『若年男性の急性心筋梗塞ならびに生活習慣病の予防と対策について』をテーマに第2回健康講座を開催する予定」などと報告した。

    具体的な活動は以下の通り。
    (1)第1回会員例会
     7月9日、 秋田ビューホテル
     講師:秋田大学 理事・総括副学長 近藤 克幸 氏
     演題:いま求められる健康経営 ―ポスト/アフターコロナに向けて―
     会員40人が出席。近藤理事は「従業員の健康増進が企業の持続的成長、業績の向上にもつながる。労働人口の減少が進む現状では、従業員の健康管理を経営課題の一つとしてとらえ、会社の生産性向上を目指すための経営手法が欠かせない」などと訴えた。

    (2)第2回会員例会
     7月29日、秋田ビューホテル
     講師:秋田県農林水産部 森林技監 嶋田 理 氏
     演題:あきたの木づかい
     会員43人が出席。嶋田森林技監は「秋田は県民歌にあるように『斧の音ひびかぬ千古の美林』を有する地であり、昔から『山の衰えは国の衰え』と山林立国を唱えてきた。国の宝である森林、林業をつないでいくために、育て、収穫し、適材適所で使い、再び植えるという資源循環のサイクルをきちんと回していかなければならない」などと訴えた。

    (3)第1回健康講座
     11月25日、秋田ビューホテル
     講師:BFホールディングス(株)管理栄養士 谷口典子氏
     演題:毎日の食事が健康を作る~少しの工夫で食生活の改善を~
     会員ら7人、会員企業の従業員21人の計28人が出席した。

    (4)木材利用推進全国会議2020年度総会(11月20日、東京)
     小野泰太郎常任幹事が出席。

    (5)第1回地域開発委員会(令和3年1月20日、秋田ビューホテル)
     令和2年度活動報告、令和3年度活動方針案などを協議。

    令和3年度活動方針案などを協議した第1回地域開発委員会
    令和3年度活動方針案などを協議した第1回地域開発委員会

     続いて、令和3年度活動方針案について、2年度方針の▽健康経営▽木材利活用▽PPP・PFI―を中心に各委員に意見を尋ねた。主な内容は以下の通り。
    〇健康経営については提言後、行政が動くことを期待していたがよく見えない。同友会としてはいつまで続けるのか、やめていいのかを考えなくてはならない。木材利活用、PPPについては、本年度はコロナ禍で進むことができなかったがやむを得ない。継続するべきだ。昨年、3代表幹事は菅首相に再生可能エネルギーの要望書を手渡した。水素を含めた新エネルギーに取り組むべきではないか。また、本県は医師不足をはじめ、医療が立ちゆかなくなるだろう。緊急時の医療体制を考えることも必要ではないか。

    〇健康達人講座は一つの区切りと考えてはどうか。今後は必要なテーマに絞った会員例会を開催すればいい。木材利活用については、秋田県はポテンシャルが高いのだから、再生可能エネルギーを含め検討してはどうか。PPP・PFIについては、スタジアム建設に絡み、民間活力の利用という形で出てくるだろう。

    〇再生可能エネルギーに特化して検討することも必要ではないか。本県の場合、再生可能エネルギーを通して地域活性化を考えることもできる。

    〇アフターコロナを考えれば、PPP・PFIは一つの手段になるのではないか。

    〇平成29年、県に提言書を出した。健康寿命日本一がその後どうなっているのか、県と協議する必要があるのではないか。

    〇木材利活用については今後どのように進むのか興味がある。健康経営、PPPも関心はあるが、再生可能エネルギーは新たなテーマにする価値がある。

    〇再生可能エネルギーが一番のテーマになり得る。また、5Gの秋田モデルをつくることはできないか。再生可能エネルギーも情報発信も地産地消があっていい。

    〇昨年、佐竹知事に手渡した提言がどのように生かされていくのか、確認していく必要がある。また、エネルギーについては秋田の将来をつくるためにも取り組まなければならないテーマだと考える。健康経営については、提言を行政がいかに具体化するのか見続けなければならない。また、心筋梗塞などの突然死、若者の心の病など、コロナ禍と合わせて考えていくことができないか。

    〇健康達人講座は内容が良かったものの参加者が少なかった。コロナ禍で心を病み、命を落とす若者がいる。フォローできないか。

    〇昨年、佐竹知事に出した提言を、各委員会が掘り下げてくれればうれしい。達人講座は食いつきが悪かった。今後は必要なテーマを一過性あるいは継続的に学んでもいいのではないか。PPP・PFIについては、投資する側の魅力がつかみにくい。

    〇再生可能エネルギーは重要なテーマであることは分かるが、地域開発委員会で取り組むテーマなのか。同友会全体もしくは特別委員会で取り組むという選択肢もあるのではないか。健康経営については、達人講座はほぼ同じテーマで取り組んできたこともあり参加者が少なかった。現在は県や秋田市、保険会社などがいろいろな講座や勉強会を開いている。同友会としては必要なテーマが出たときに健康講座、会員例会として、会員ならびに一般聴講者に声をかけたい。PPP・PFIを提言に結び付けることはできるのだろうか。会員が学ぶことは必要かもしれないが、業者の多くは既に学び終えている。活動方針として挙げることができるのか。

    〇いろいろ建設的な意見があるが、絞り込まなければ委員会としてのキャパがオーバーしてしまう。例えば、健康経営についてはこれまでは会員ならびに会員企業に絞っていたが、外部も取り込み浸透させることを考えなければならないだろう。洋上風力については、ゼネコン、商社の連合体が既に大きな力を持っているし、地元としては受け身になったとしてもある程度のメリットは見込むことができる。これから力を入れるならば、例えば水素などスタートラインが近いものに取り組むべきだろう。

     なお、令和3年度の活動方針案の骨子については以下の通りとした。
    1.健康経営については、これまでの流れは一旦終了する。今後は専門家による研修、講座を会員以外にも提供する。
    2.木材利活用については従来通りに取り組む。全国の流れを注目しながら検討を進める。
    3.PPP・PFIをテーマにするかは改めて検討する。
    4.再生可能エネルギーについては、水素についての勉強会などを開催する。

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