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  • 急ピッチで進む秋田駅周辺の再開発/第2回会員例会、講師はJRの田口室長

     本年度の第2回会員例会が7月22日、ホテルメトロポリタン秋田で開かれ、会員38人(代理を含む)が出席。JR東日本秋田支社地域活性化推進室の田口義則室長が「地方創生の取り組みについて」と題して、秋田駅周辺で進む再開発計画「ノーザンステーションゲート秋田」の取り組みなどについて、映像も交えて分かりやすく紹介した。

    講演する田口義則室長

    講演の主な内容は次の通り。

     2015年9月に秋田県と秋田市、JR東日本の3者が「地方創生に向けたコンパクトなまちづくりに関する連携協定」を締結し、ノーザンステーションゲート秋田の取り組みが始まった。このような取り組みはJR東日本としては初めてだった。協定を契機とし、同年冬から中心市街地連携イルミネーション「あきた光のファンタジー」がスタート。2017年2月には、新幹線こまち開業20周年に合わせ、次の20年に向けた新たなまちづくりのタイトル「ノーザンステーションゲート秋田」を発表した。

     同年4月には秋田駅・西口施設がグランドオープン。秋田駅を地方中核駅の拠点ととらえ秋田杉を活用した「県都の顔」づくりを試みた。その一環として秋田公立美術大学と協働で、秋田市の玄関口となる駅を目指した。待合ラウンジや観光案内所、土産店を一体として、駅利用者の利便性を高めた。待合ラウンジは広さ、席数とも以前の2倍以上になり、曲げ木など秋田の木工技術を生かしたファーニチャーを配置した。観光案内所は東北観光推進機構が推進する新観光案内所第1号で、インバウンドも配慮し常時英語での対応が可能となっている。さらに、駅ビルのトピコ内にはクラウドファンディング(FANあきた)を活用した、秋田の地酒の立ち飲みバーが開業した。

    第2回会員例会の風景

     昨年4月には、秋田公立美術大学と包括連携協定を締結した。項目は▽駅を中心としたまちづくり▽沿線の活性化▽授業演習・共同研究▽次世代の地域づくりを担う人材育成-4点。今後も秋田県をはじめとする東北地方の持続的発展と人材育成に関する取り組みを推進していきたい。さらに5月には、秋田駅東口に地元整形外科のサテライト機能として、スポーツ整形外科に特化したクリニックがオープンした。アリーナと学生マンション、合宿所、さらには西口の高齢者施設と連携し、秋田版CCRCを目指すことに弾みがついている。

    北嶋代表幹事の乾杯あいさつで始まった懇親ビアパーティー

     次のステージに向けた取り組みとしては▽健康・スポーツまちづくり▽観光拠点化▽交流拠点化-を推進する。2019年度冬にはバスケットコートと店舗、子育て支援施設を備えた「秋田ノーザンゲートスクエア」が開業予定、2020年春には学生マンション「ディークレスト秋田駅前」、合宿所「秋田ノーザンゲートトレーニングキャンプ」が使用できる見込み。また、ホテルメトロポリタン秋田別館を2021年春の開業を目指して増築、秋田港クルーズ列車の受け入れ対応を強化して、秋田エリアの観光拠点として周遊性向上を図りたい。さらに、2020年春竣工予定の秋田駅西口駅前広場整備などを通して、秋田市と協働し環境整備ならびに交通機能の向上を図っていきたい。

     会員例会終了後、出席者たちは会場を移し、懇親ビアパーティーに臨んだ。ビアパーティーは北嶋末治代表幹事の開会ならびに乾杯のあいさつで始まった。約1時間半歓談した後、伊藤満副代表幹事が中締めを行った。

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