本年度の第4回会員例会(講演会)が11月2日、ANAクラウンプラザホテル秋田で開かれ、NTT東日本秋田支店の澤村誉支店長が「デジタルインフラの整備促進に向けて~5G社会の到来が県民の暮らしや県内産業をどう変えるか」と題して講演した。澤村支店長は「洋上風力発電の活用やローカル5Gを基盤としたビジネスの創出などで、地域産業を活性化したい」などと話した。会員40人(代理を含む)が出席した。
初めに、担当委員会の総務企画委員会の石井広樹委員長があいさつ。引き続き、澤村支店長の講演に移った。講演の主な項目は次の通り。
第1章 ローカル5Gの概要
1.新たな無線技術
2.5G=超高速・長低遅延・多数同時接続
3.ローカル5Gの概要
4.ローカル5Gにおける周波数の特性
5.5Gシステムの機器構成例
第2章 ローカル5Gに関する取り組み
1.プライベートNW・ローカル5Gに関する歩み
2.総務省の実証事業(令和2年度・令和3年度)
(1)中山間地域でのEVロボット遠隔制御等による果樹栽培支援に向けたローカル5Gの技術的条件および利活用に関する調査検討~北海道浦臼町
(2)新型コロナからの経済復興に向けたローカル5Gを活用したイチゴ栽培の
知能化・自動化の実現~埼玉県深谷市
3.県内広域ローカル5G~新潟県
4.ローカル5Gオープンラボ(NTT東日本)
第3章 産業分野への取組事例
1.スマートテレワークタウン・ローカル5Gラボ@上越妙高
2.企業誘致と産業活性化を促すモデルの実現へ
3.ビジネス拠点としても魅力あふれる上越妙高
4.“屋内外型” ローカル5G実証環境を配備
5.“産官学金”一体で起業・創業家を支援
6.地域回帰を目指す先駆的ビジネスの創出へ
7.地域循環モデルの実現へ
第4章 ローカル5Gの課題とNTTの取り組み
1.マルチベンダ実績
2.ローカル5G基地局数
3.ノウハウ・スキル
4.ローカル5Gにおける現状の課題認識
5.“ギガらく5G”主な特長<5つのポイント>
6.“ギガらく5G”の概要
7.“ギガらく5G”の提供料金
8.ソリューションモデル「ローカル5G×●●」の展開
9.今後の展望
10.ローカル5G…期待するもの…
一方、会員からはローカル5Gの農業への活用について「農業の秋田パターンを作り、全国展開してはどうか」といった意見も出ていた。 (文責:事務局)