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  • 男鹿の自然が人々を魅了/菅原市長が講演

    講演する菅原広二男鹿市長
    講演する菅原広二男鹿市長

     秋田経済同友会は7月25日、秋田市のANAクラウンプラザホテル秋田で特別講演会を開き、男鹿市の菅原広二市長が「世界に誇れる男鹿~訪れる人を幸せに」と題して講演した。男鹿の自然の恵みが、人々を魅了し、産業振興につながっていることを紹介した。
     菅原市長は1951年、男鹿市生まれ。日本大学理工学部卒業。県職員を経て1981年寒風石材建設(現寒風)入社、94年副社長。2011年から6年間、県議を務め、17年に男鹿市長に初当選し2期目。秋田経済同友会の元副代表幹事で、秋田高校時代はラグビー部キャプテンで花園出場を果たした。
     風力発電に適した風が吹く男鹿半島周辺では、三菱商事グループの洋上風力発電事業などが進んでおり、日本郵船が中心になって風車の建設やメンテナンスに携わる人材を育成する訓練センターを開設している。視察者を含めて多くの人が訪れることに期待を寄せた菅原市長は、風力発電施設の整備が進む背景の一つに「船川港の地形」を挙げた。「船川港は男鹿半島の南側にあり、北西の風が吹きにくい穏やかな湾」などと作業船の出入りに適している点を強調。「将来は浮体式風車の適地にもなる」と述べた。
     また、炊飯器がなくても電子レンジがあれば食べることができるため世界中で需要が高まることが予想されるパックご飯について、「旧野石小学校舎を改修して大潟村のジャパンパックライスがパックライス工場を整備。男鹿の名水である『滝の頭』の湧水を使って炊くため、おいしいご飯ができる」とPRした。
     このほか、船越地区に大型の店舗を出した無印良品の金井政明会長や、男鹿駅前に約150室のビジネスホテルを建設している木下グループの木下直哉社長、男鹿駅舎の新築に携わった歴代JR秋田支社長らとそれぞれ交わした会話を紹介しながら「多くの人が男鹿半島の観光地としてのポテンシャルを評価してくれている」と述べた。

    特別講演会
    特別講演会

     さらに、「アップダウンが箱根駅伝のコースに似ている」として大学の陸上競技部から注目されている「男鹿駅伝」、男鹿駅に近い会場で開催している「ナマハゲロックフェスティバル」、「浜風が吹いて煙がよどまず、芝生に寝転んで見物できる」などの理由で人気が高まっている「男鹿の花火」などを紹介。県外から男鹿市に移り住んで酒造会社などを営む岡住修兵社長らの活動も紹介しながら「男鹿半島の景観に魅せられた人たちが、交流人口を増やすイベントを開催したり、観光施設を整備したりしている」と述べ、「誇らしい男鹿は大自然がつくった。素晴らしいなまはげの文化は親や祖先がつくってくれた。今の私たちもいいものをつくっていきたい」と締めくくった。
     講演会には会員36人が参加した。引き続き開かれた懇親ビアパーティーでは、斉藤永吉代表幹事が乾杯の挨拶。平野久貴代表幹事が中締めをして会を閉じた。

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